先日、支援先企業で、社長とVMD責任者の皆さんとの会議を行いました。
各店舗の状況をチェックシートをもとに確認しながら、商品の見せ方やPOP、売り場レイアウトなどについて、改善点を話し合いました。
SNSを活用した販促活動も少しずつ進んでいます。
また、店長会議も定期的に行われるようになり、売り場を担当する社員からも、「ここを変えたほうがよいのではないか」「こんなことをやってみたい」といった声が出始めています。
一方で、すべての店舗が同じような状態になっているわけではありません。
会議の中で、私はVMD責任者の皆さんに、こんな話をしました。
「皆さんにはVMDの視点から店舗を見てもらっていますが、もう一段広げて、『このお店の経営を良くするにはどうすればよいか』という視点で見てほしいと思います」
その視点に立つと、見る対象は商品の見せ方やPOP、売り場レイアウトだけではなくなります。
品揃えはどうか。
どの商品が売れているのか。
どのような商品構成や企画を打ち出せば、お客様の反応が変わるのか。
店舗の商品データを見ることも重要になります。
たとえば、「この商品を、このような企画で打ち出せば売れるのではないか」という仮説を立てる。
実際に売り場でやってみる。
すると、その結果が売上データに表れます。
そこで初めて、「仮説は合っていたのか」「何を変えればもっと良くなるのか」を検証することができます。
そして、ある店舗で成果が出れば、その取り組みを他の店舗でも試すことができます。
一つの店舗で生まれた工夫を、会社全体へ広げていくことができるようになります。
こうした話をしていると、一人の責任者から、
「後で話そうと思っていたのですが、野口さんの話の流れで、今までやっていなかった売れ筋リストを作ろうと思うんです」
という話が出ました。
そして、その場で商品データをどのようにまとめ、どのように運用していくか、具体的な案が説明されました。
別の責任者からも、
「これはいい。やりましょう」
と声が上がりました。
さらに、企画を継続的に打ち出して店舗の活性化につなげるため、MDスケジュールも作成することになりました。
次回は、具体的な商品を取り上げ、どのような企画を打ち出していくかについて議論します。
そのほかにも次回の会議で検討するテーマを複数決め、それぞれが準備を進めることになりました。
VMD責任者の役割は、店舗を見て「できている・できていない」をチェックすることではないと思います。
店舗の中から改善の可能性を見つけ、仮説を立て、実際にやってみる。
その結果をデータで確認し、さらに改善する。
そして、うまくいった取り組みを他の店舗にも広げていく。
売り場を見ることから、店舗の経営を考えることへ。
今回の会議では、そのような動きが少しずつ始まっていることを感じました。
