紳士アパレル製造小売業のお客様で、企画メンバーとの定期的な打ち合わせを行いました。
今回のテーマは、店舗の魅力を高めるためのVMD(売り場づくり)の取り組みです。
これまでも各店舗で工夫は行われていましたが、ストアコンセプト、売り場レイアウト、POP、DM、お客様への情報発信など、それぞれの取り組みが十分に連動しているとは言えませんでした。また、店舗ごとの工夫も各スタッフに任されることが多く、会社全体で共有される機会は限られていました。
そこで、店舗ごとのチェックシートを作成し、企画責任者が担当店舗を巡回する仕組みをスタートしました。今回の打ち合わせは、その結果を持ち寄り、お互いの気づきや工夫を共有する場です。
ある企画責任者は、マネキンの着せ方を工夫した店舗の事例を、写真を交えながら紹介しました。社長からは、短期間で売り場を改善した店舗の取り組みが共有されます。すると別の企画責任者から、「それはいいですね。うちの店舗でも取り入れたいです。」という声が上がりました。
また、新しいチェックシートを使って巡回した責任者は、「この観点で見てみると、自分が担当する店舗はまだ十分にできていないことに気付きました。すぐに改善を指示しました。」と話していました。
さらに、「DMを発送するタイミングで、本社が配信する情報と連動させれば、より効果が高まるのではないか。」という意見も出され、販促活動を一体で考える視点も生まれてきました。
そのほかにもアイデアが出され、次回はそれらを具体的な取り組みに落とし込む打ち合わせを予定しています。
私は今回も、会議をリードすることはせず、メンバーが意見を出し合える場を整える役割に徹しました。
もちろん、私から改善の方向性や考え方をお伝えすることはあります。しかし、コンサルタントが言ったことをそのまま実行するだけでは、「やらされる取り組み」になってしまいます。
たとえ最初は小さな改善であっても、自分たちで考え、決め、実践する。その経験が次のアイデアを生み、さらに工夫を重ねる力につながっていきます。
今回の打ち合わせでも、一つの店舗の工夫が別の店舗へ広がり、新しい視点や改善案が次々と生まれました。店舗ごとの工夫が個人の経験で終わるのではなく、会社全体で共有される知識へと変わり始めています。
会社が成長し続けるためには、優れた答えを与えること以上に、自ら考え、挑戦し続ける組織を育てることが大切だと考えています。
