なぜ会社は成長するのか
私はこれまでの支援並びに会社研究を通じて、成長する企業には共通点があることを学びました。
それは、お客様の視点で物事を見ていることです。
成長している会社は、お客様が何に困り、何を求めているのかを深く理解し、その気づきを新たな商品やサービス、仕事の進め方へとつなげています。
そして、その取り組みを一時的なものではなく、組織の仕組みとして継続しています。
私は、この一連の流れを
「会社が成長する循環」
と呼んでいます。
それは、会社が自ら成長する仕組みです。
もちろん、会社ごとに置かれている状況や課題は異なります。
しかし、多くの企業は次の5つの段階を経ながら成長していきます。
第1段階 現状を知る仕組みをつくる
成長の出発点は、自社の現状を正しく知ることです。
売上や利益だけでなく、
- どの商品が利益を生んでいるのか
- どの顧客が会社を支えているのか
- どこに課題があるのか
- どこに強みがあるのか
を明らかにします。
そのために経営計画を作成し、会社の現状と将来の方向性を整理します。
私は経営計画を単なる数字の計画ではなく、
会社の未来を考えるための対話の場だと考えています。
第2段階 価値創造に向けた土台をつくる
現状が見えたら、次は価値創造に向けた土台づくりです。
どれほど良いアイデアがあっても、
収益が安定していない、
組織が機能していない、
役割分担が曖昧である、
という状態では前に進めません。
そこで、
- 収益改善
- 組織体制の整備
- 営業体制の見直し
- 業務の効率化
などを進めます。
社員が本来の仕事に集中できる環境を整えることが、この段階の目的です。
第3段階 顧客の視点で見る仕組みをつくる
会社がさらに成長するためには、お客様を深く理解する必要があります。
お客様が何に困っているのか。
お客様が何を求めているのか。
お客様はなぜその商品やサービスを利用するのか。
私は、この段階が非常に重要だと考えています。
そのためには、
現場を訪問する。
お客様の話を聞く。
時には、お客様が置かれている環境そのものに触れる。
そうした取り組みを通じて、お客様の視点で物事を見る力を高めていきます。
第4段階 気づきを形にする仕組みをつくる
お客様と接する中で、多くの気づきが生まれます。
しかし、気づいただけでは価値は生まれません。
その気づきを組織で共有し、
- 新しい商品
- 新しいサービス
- 新しい営業方法
- 新しい業務改善
へとつなげる必要があります。
会議や対話の場を通じて、
「もっと良くするにはどうすればよいか」
を皆で考える。
その積み重ねが価値創造につながります。
第5段階 価値創造が継続する仕組みをつくる
新しい取り組みが生まれても、継続しなければ会社は変わりません。
そこで必要になるのが、
- 人事制度
- 評価制度
- 成功事例の共有
- 人材育成
です。
価値創造を特定の人だけに依存するのではなく、
組織全体で継続できる状態を目指します。
そして、新たな成功体験が生まれることで、再び顧客を理解する活動へとつながっていきます。
▶ 第5段階「価値創造が継続する仕組みをつくる」の詳細を見る
成長する会社に共通すること
私はこれまで、多くの経営者や社員の皆様と対話を重ねてきました。
その中で感じるのは、
成長する会社ほど、お客様の視点で物事を見ているということです。
そして、その気づきを組織で共有し、新たな価値へと変えています。
会社が成長する循環に終わりはありません。
顧客を理解し、
気づきを形にし、
価値創造を継続する。
この循環を回し続けることが、会社の成長につながると私は考えています。
支援事例を見る
実際の支援先では、この循環をどのように回しているのでしょうか。
フィルム商社、町工場、印刷会社、デイケアサービス、紙商社の事例をご紹介しています。