会議が変わる瞬間

ある会社で、新規開拓についての営業会議を行いました。

社長、専務、営業課長、営業担当者が集まり、まずは営業のロールプレイングを行いました。

社長がお客様役になり、営業担当者が提案をします。

しかし、会議室にはどこか固い空気が流れていました。どこかぎこちない雰囲気です。

私はしばらく様子を見ていました。

誰かが間違ったことを言っているわけではありません。

ただ、それぞれが考えていることはあるものの、議論の焦点が定まらず、意見が前へ進んでいかないように感じました。

そこで、一つだけ問いを投げかけました。

「当社が打ち出すもので、お客様にとってのメリットは何でしょうか。まずそこを共通認識した方がいいですよね。」

すると、専務がすぐに動きました。

「以前、あのお客様に提出した原価表を持ってきて。」

そこから会議の空気が変わりました。

「この価格なら競争力がある。」

「この商品は利益を確保しながら提案できる。」

さらに、

「大手企業へ納入している実績を営業資料に入れよう。」

「商品サンプルと一緒に持っていけば、お客様にも伝わりやすい。」

「このセットが営業マンの代わりになる。」

「企画にも協力してもらって案内資料を作ろう。」

「開拓先リストも整理しよう。」

「大手企業への新規採用が決まったら特別ボーナスだな。」

一人の発言をきっかけに、次の意見が出る。

さらに、その意見から新しいアイデアが生まれる。

笑い声も交えながら、会議は一気に熱を帯びていきました。

最後は、

「2週間後までに今日の課題を整理して、もう一度集まろう。」

という言葉で会議は終わりました。

次回の会議では、今日生まれたアイデアがどこまで具体化されているのか。

営業資料はどう変わるのか。

新規開拓はどこまで動き始めるのか。

今からその続きを見るのが楽しみです。

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