会社を前に進めるためには、まず目指す方向を明確にし、それを具体的な行動につなげていくことが大切です。
第1段階では経営陣が会社の方向を定め、第2段階では責任者がその方針を具体的な行動へつなげていきます。

まず、会社の現状を知る
会社が成長していくためには、まず会社を取り巻く環境と自社の現状を把握することが大切です。
会社の中だけを見ていると、日々の売上や利益、目の前の課題に意識が向きがちです。
しかし、会社を取り巻く市場やお客様は変化しています。これまで成長を支えてきた商品や事業が、これからも同じように成長するとは限りません。
会社を取り巻く環境と自社の現状を見渡し、どこに課題があり、どこに強みや成長の可能性があるのかを整理します。
数字から会社の姿を見る
会社の現状を考えるときには、売上や利益の総額だけでなく、その中身を見ることが重要です。
例えば、
・どの商品が利益を生み出しているのか。
・どの商品がこれから成長しそうなのか。
・どの商品が今後、縮小していく可能性があるのか。
・どの顧客に伸びしろがあるのか。
・どの顧客で販売シェアを高められそうなのか。
といった視点から、商品別、顧客別の売上や利益などを見ていきます。
数字を見ることで、感覚だけでは気づかなかった変化や可能性が見えてくることがあります。
数字は過去の結果を見るためだけではなく、これから会社がどこに力を入れるのかを考える材料になります。
会社を取り巻く環境を見る
自社の数字だけでなく、会社を取り巻く環境にも目を向けます。
市場はこれからどう変化していくのか。お客様のニーズはどう変わっているのか。競合企業はどのような動きをしているのか。
また、原材料価格、人手不足、技術の進歩など、会社の将来に影響を与える変化についても考えます。
自社の現状と外部環境の両方を見ることで、これから伸ばすべきところや、見直すべきところが見えてきます。
社長以下、経営陣と会社のこれからを考える
現状を整理したら、社長を中心とした経営陣と、これからの会社について話し合います。
・どのような会社を目指すのか。
・どの事業や商品に力を入れるのか。
・どのようなお客様に価値を提供していくのか。
・どの程度の売上や利益を目指すのか。
数字や市場の状況を踏まえながら、こうした問いについて対話を重ねます。
会社によって、目指す姿も、抱えている課題も異なります。過去の延長線上だけで考えるのではなく、その会社の強みや可能性を踏まえながら、これからの方向を考えていきます。
こうした対話を通じて、会社が目指す方向を明確にし、経営方針と目標を定めます。
経営計画として形にする
会社の進む方向、経営方針、目標が定まったら、それを経営計画として形にします。
経営計画には、会社が目指す姿や経営方針だけでなく、売上や利益などの数値目標、今後取り組むべき課題などを盛り込みます。
大切なのは、立派な計画書をつくることではありません。
経営計画は、会社がどこを目指し、何を大切にして経営していくのかを明確にするためのものです。
そして、この経営計画が、次の段階で責任者と具体的な行動について考えるときの出発点になります。
経営計画の考え方や、会社の現状をどのように分析し、方向性や数値目標を考えるのかについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
次の段階へ
経営方針や目標を定め、経営計画として形にしたら、次はそれを具体的な行動へつなげていきます。
第2段階では、責任者が市場やお客様、自部門の現状を見ながら社長と議論し、会社の方針をアクションプランとして具体化していきます。