第4段階 気づきを形にする仕組みをつくる

気づきを組織の力に変える

お客様の視点で物事を見ることで、多くの気づきが生まれます。

・お客様の困りごと
・現場の課題
・改善のヒント
・新しい商品やサービスの可能性

しかし、多くの会社では、その気づきが個人の経験として終わってしまいます。

営業担当者が気づいても共有されない、管理職が気づいても活用されない、社長が気づいても組織へ伝わらない。

それでは、気づきは組織の力になりません。

気づきを持ち寄る

私は支援先企業に対して、気づきを持ち寄る企画会議などの「場」をつくることを提案しています。

営業担当者が見つけたこと。現場社員が感じたこと。管理職が考えたこと。それぞれが持つ情報や経験を共有することで、一人では見えなかったものが見えてきます。

多くの会社では、気づきが個人の中に留まり、仕事が特定の人に依存する「属人化」の状態になっています。そんな状態では、気づきが組織の力にはなりません。

私はよく、「個人商店の集まりでは、会社としての力を高めにくい」とお話ししています。
一人ひとりの経験や工夫を共有し、組織の力へ変えていくことが大切です。

価値創造は個人の力だけではなく、組織の力によって生まれることが多いからです。

気づきを言葉にする

お客様と接する中で得た気づきは、そのままでは個人の経験の中に留まってしまいます。

そこで私は、気づきを企画書や提案書としてまとめることを重視しています。
気づきを言葉にすることで、考えが整理され、自分自身も何に気づいたのかが明確になります。

また、言語化する過程で、新たな発見やアイデアが生まれることも少なくありません。

私は、気づきを個人の中に留めるのではなく、組織で共有できる形にすることが重要だと考えています。

皆で議論する場をつくる

気づきを共有するだけでは十分ではありません。重要なのは、その気づきをもとに皆で考え、次の行動を決めることです。

「この課題に対して何ができるだろうか」
「もっと良い方法はないだろうか」
「他のお客様にも役立つのではないか」

様々な立場の人が意見を出し合うことで、新しい発想が生まれます。

そして、こうした議論が一度きりで終わらないよう、会議や日々の仕事の中に、考え、決め、試す場をつくっていきます。

良いアイデアは試作品をつくるなど、実際の形にしていきます。私は、この対話と試行錯誤が続く仕組みづくりを大切にしています。

新しい価値を生み出す

顧客を理解し、気づきを持ち寄り、議論と試行錯誤を重ねる中で、

・新しい商品
・新しいサービス
・新しい営業方法
・新しい業務改善

が生まれてきます。

新しい価値は、突然のひらめきだけで生まれるものではありません。日々の気づきと対話と試行錯誤から生まれるものだと思います。

第4段階の主な取り組み

・企画会議
・戦略営業会議
・顧客課題の共有
・新商品・新サービスの開発

次の段階へ

気づきを形にし、新たな価値が生まれたら、それを継続的な取り組みとして会社に根付かせていくことが重要です。

気づきを言葉にし、皆で議論し、新しい商品やサービス、業務改善につなげる取り組みを、組織の仕組みとして定着させていきます。

第5段階では、価値創造が継続する仕組みづくりへ進みます。

▶ 第5段階 価値創造が継続する仕組みをつくる

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