第4段階 気づきを形にする仕組みをつくる

気づきを組織の力に変える

お客様について考え、仮説を持って現場へ行くことで、多くの気づきが生まれます。

・お客様の困りごと
・現場の課題
・改善のヒント
・新しい商品やサービスの可能性

こうした一人ひとりの気づきを持ち寄ることで、新しい発想が生まれ、組織の力へと変わっていきます。

気づきを持ち寄り、言葉にする

私は、気づきを持ち寄る企画会議などの「場」をつくることを提案しています。

営業担当者が見つけたこと。現場社員が感じたこと。管理職が考えたこと。それぞれが持つ情報や経験を持ち寄ることで、一人では見えなかったものが見えてきます。

さらに、気づきを企画書や提案書などの形で言葉にすることで、考えが整理され、何に気づいたのかがより明確になります。

それぞれの気づきを言葉にして共有し、対話する中で、別々の情報や経験が結びつき、新たな発見やアイデアが生まれることもあります。

一人ひとりが持つ経験や気づきを持ち寄り、言葉にすることで、皆で考え、新しい価値につなげていきます。

皆で議論し、形にして試す

気づきを持ち寄り、意見交換したら、次はそこで生まれたアイデアを実際に形にしていきます。

「この課題に対して何ができるだろうか」
「もっと良い方法はないだろうか」
「他のお客様にも役立つのではないか」

様々な立場の人が意見を出し合うことで、一人では思いつかなかった発想が生まれます。

そして、良いアイデアが出たら、できるところから形にしてみます。

試作品をつくる。お客様に提案してみる。営業方法を変えてみる。仕事の進め方を工夫してみる。

実際に試すことで、お客様の反応や新たな課題が見えてきます。そこで得た気づきを持ち帰り、もう一度考え、より良い形へ変えていきます。

考える。形にする。試す。反応を見る。また考える。この試行錯誤を重ねながら、新しい商品やサービス、営業方法、業務改善へとつなげていきます。

新しい価値を生み出す

お客様を理解し、気づきを持ち寄り、対話と試行錯誤を重ねる中で、

・新たな商品・サービスの開発
・新規顧客の開拓
・新規事業の創出
・業務改善

が生まれてきます。

新しい価値は、日々の気づきを持ち寄り、対話し、形にして試す。そして、お客様の反応を見ながらさらに考える。こうした試行錯誤の中から生まれてくるものだと考えています。

実際には、第3段階と第4段階を行き来しながら、お客様への理解を深め、新しい価値へとつなげていきます。

営業会議で、こうした対話や知識創造をどのように実践しているのかについては、こちらの記事でご紹介しています。

▶ 「会議が変わる瞬間ー知識創造理論から考える」を読む

第4段階の主な取り組み

  • 企画会議
  • 営業会議、全体会議
  • 顧客課題や気づきの共有
  • 企画書・提案書の作成
  • 試作品づくり
  • 新商品・新サービスの開発
  • 新しい営業方法や業務改善の実践
  • お客様の反応を踏まえた改善

次の段階へ

新たな商品・サービスの開発、新規顧客の開拓、新規事業の創出、業務改善に取り組むことで、そこから経験や学びが得られます。

実践から得た成果だけでなく、そこに至るまでの試行錯誤や学びを次の改善や挑戦に生かしていきます。

こうした取り組みを繰り返すことで、会社の中に新たな価値を生み出す力が少しずつ蓄積されていきます。

第5段階では、改善や挑戦を評価し、そこで得た経験や学びを共有しながら、価値創造が継続する仕組みをつくっていきます。

▶ 第5段階 価値創造が継続する仕組みをつくる