第3段階 顧客の視点で見る仕組みをつくる

成長する会社に共通すること

成長する会社は、お客様の視点で物事を見ています。

お客様が何に困り、何を求めているのか、どのような未来を望んでいるのかを考えています。

そして、そこから得た気づきを新しい価値につなげています。

どのお客様と深く関わるのかを考える

すべてのお客様を同じように深く理解することはできません。

そこで、まず「どのお客様と深く関わるのか」を明確にすることが大切です。

自社の強みやこれまでの取引、お客様の課題や将来性なども考えながら、自社が価値を提供したいお客様を定めます。

・どのお客様に価値を提供するのか。
・そのお客様は何に困っているのか。
・どのような変化が起きているのか。
・自社だからこそできることはないか。

関わるお客様を定め、継続して向き合うことで、表面的な要望だけではなく、その背景にある課題や変化への理解が深まっていきます。

仮説を持って現場へ行く

お客様を深く理解するために、ただ現場へ足を運べばよいわけではありません。

まず、顧客別の販売データや商品別の販売状況、これまでに得られた顧客情報などを見ながら、お客様について考えます。

・なぜこの商品が伸びているのか。
・なぜこのお客様との取引が増えているのか。
・どのようなことに困っているのか。
・これからどのようなニーズが生まれるのか。

こうした情報から仮説を立てたうえで現場へ足を運び、お客様の話を聞き、置かれている状況を観察します。

仮説を持って現場を見ることで、予想していたこととの違いや、これまで見過ごしていた変化に気づきやすくなります。

データや情報から考え、仮説を持って現場へ行く。そして、実際に見て、聞いて、考える。その繰り返しによって、お客様への理解を深めていきます。

顧客の世界に触れる

私は支援先企業に対して、できるだけお客様の世界に触れることを提案しています。

・工場へ行く。
・店舗へ行く。
・利用者やご家族の話を聞く。
・お客様と一緒に現場を見る。

実際の現場では、データや言葉だけでは分からなかったことに出会います。

お客様がどのように商品を使っているのか。どのような仕事をしているのか。どこに不便を感じているのか。その背景にはどのような事情があるのか。

こうしたことに触れることで、表面的な要望だけではなく、その背景にある課題も見えてきます。

時には、お客様自身もまだ言葉にしていない課題や、新しい可能性に気づくこともあります。

顧客の視点で考える習慣をつくる

顧客の視点で見るとは、相手の立場になって考えることです。

・お客様は何に困っているのか。
・この商品は本当に役に立っているのか。
・このサービスはお客様に喜ばれているのか。
・もっと良い方法はないのか。

こうした問いを持ってデータや現場を見ることで、これまで気づかなかったことが見えてきます。

成長する会社では、お客様について考えることが日々の仕事の一部になっています。

第3段階の主な取り組み

  • 重要顧客の選定
  • 顧客別、商品別の販売データの分析
  • 顧客についての仮説づくり
  • 顧客訪問
  • 現場を観る
  • 顧客課題の把握
  • 同行訪問

気づきは価値創造の出発点

お客様について考え、仮説を持って現場へ行くことで、多くの気づきが生まれます。

次に必要なのは、そこで得た気づきを持ち帰り、言葉にし、皆で考えながら、新たな商品・サービスの開発、新規顧客の開拓、新規事業の創出、業務改善などへとつなげていくことです。

第4段階では、こうした気づきを形にし、新しい価値へ変えていきます。

実際には、第3段階と第4段階を行き来しながら、お客様への理解を深め、新しい価値へとつなげていきます。

▶ 第4段階 気づきを形にする仕組みをつくる