会社を前に進めるためには、まず目指す方向を明確にし、それを具体的な行動につなげていくことが大切です。
第1段階では経営陣が会社の方向を定め、第2段階では責任者がその方針を具体的な行動へつなげていきます。

会社の方針を具体的な行動へつなげる
第1段階では、会社を取り巻く環境と自社の現状を見渡し、社長と今後の方向性や経営方針を定めました。
次に必要なのは、その方針を具体的な行動へつなげることです。
そのために、責任者には市場やお客様、自部門の現状をしっかりと見てもらいます。
そのうえで、社長と責任者が、
・市場やお客様はどう変化しているのか。
・自部門にはどのような課題があるのか。
・会社の方針を実現するために何をするのか。
について議論します。
こうした議論を重ねながら、責任者自身がアクションプランをつくり、会社の方針を具体的な行動へ落とし込んでいきます。
責任者が会社全体を見て考える
アクションプランをつくるためには、自部門の仕事だけを見ていても十分ではありません。
市場やお客様の変化、他部門との関係、会社全体の課題などにも目を向けながら、自部門が何をすべきかを考える必要があります。
社長と責任者がアクションプランについて話し合い、会社全体の視点から、具体的な行動になるまで議論を重ねます。私はその議論の場に加わり、必要に応じて助言を行います。
実行し、振り返り、修正する
アクションプランは、作成することが目的ではありません。
大切なのは、決めたことを実行し、その結果を振り返ることです。
・計画した行動は実行できたのか。
・お客様や市場からどのような反応があったのか。
・何がうまくいき、何がうまくいかなかったのか。
・次に何を変えるのか。
定期的にこうした振り返りを行い、必要に応じてアクションプランを修正します。
実行する。振り返る。修正する。そして、また実行する。この繰り返しによって、会社の方針を一つひとつ実現していきます。
実行できる体制をつくる
アクションプランをつくっても、日常業務に追われ、実行する時間がなければ前に進みません。
そのため、必要に応じて業務の進め方や役割分担を見直し、人と時間を会社が力を入れる活動へ振り向けます。
例えば営業であれば、事務作業の分担を見直すだけでなく、顧客別の売上や採算などを確認しながら、どのお客様に時間を使うのかを考えます。
また、社長が日々の現場対応に多くの時間を取られている場合には、責任者へ少しずつ役割を移し、社長自身が会社の将来を考える時間をつくることも必要です。
限られた人員と時間を、会社が目指す方向に振り向け、アクションプランを実行できる体制をつくっていきます。
第2段階の主な取り組み
- アクションプランの作成と実行
- 社長と責任者による議論
- 定期的な振り返りと修正
- 組織体制、役割分担の見直し
- 営業体制、業務の進め方の見直し
- 収益改善、資金繰り改善
- 財務体質の強化
次の段階へ
会社の方針を具体的な行動へ落とし込もうとすると、市場やお客様をこれまで以上に見る必要が出てきます。
どのお客様に力を入れるのか。そのお客様は何に困り、何を求めているのか。これからどのような変化が起こるのか。
責任者や社員がこうした問いを持ち、データやこれまでの経験から仮説を立て、お客様の現場で確かめていくことが、次の成長につながります。
第3段階では、顧客の視点で見る仕組みづくりへ進みます。